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I amsterdam

小野博さん×小林エリカさん

I amsterdam

お世話になっている編集者の大谷薫子さんが独立して初めて出したフォトエッセイ「世界は小さな祝祭であふれている」の出版記念トークへ。表紙の写真がとても好きで、著者の小野博さんは絶対面白い人に違いないと思ったので、後で読むのが楽しみになるように、事前に読まずに下北沢まで向かいました。

トーク相手の小林エリカさんもとても上品で素敵な方で、お二人は合うところも違うところもあるのだけど、「いろんな人がいていいっていうことを、まち全体が肯定しないといけない」という考えに基づいたお話がとても心地良かったです。

オランダくらいリベラルな先進国だと、それだけ多様性を受け入れる姿勢が根付いていそうだし、イギリスもかなり多民族化が進んでそうなってきている気がしますが、そういう面ではやっぱり少し窮屈な気がする日本。逆に同じヨーロッパでも、ポルトガルはまだまだ日本人がめずらしいような国で、ちょっと居心地も違ったのを覚えています。

日本人の血でオランダ国籍を持つ知人が、日本人の性格とオランダ人の性格をうまく使い分けているのに対し、韓国人の血を引いたアメリカ人は100%アメリカ人になっている、という話や、東京は知らない人が多いから、ある程度ちゃんとしてないといけない、岡山は知ってる人しかいないから、ちゃんとしないまま老人になる、という話も。あとから、今は逆に知ってる人の前でしかちゃんとしなくていい、という人がでてきちゃってるんだろうな、と、思いました。

Death Is Another Form Of Life

以前薦められた「デザインと死」(黒川雅之著、ソシム)を読んで、ドキッとした項がありました。

(「サステイナブルとは、死の壮大なメカニズム。 」より)…このサスティナブルという生に片寄った思想に、本来の日本の美意識を感じないことである。美人は薄命であり、はかないことを美しく思う、あの日本的美意識である。生の側から美を感じるのではなく、死の側から美を感じることである。
今、日本を支配するものは西洋的思想である。自然を対象化して加工し、人間の規範に馴染ませようという思想だ。しかし、日本人の美意識は自らを自然と融合するものとして捉えている。芽生え、しげり、枯れて散りゆく、この自然の規範に自分自身を従わせる思想である。その美意識からは、サスティナブルという発想は生まれない。滅びゆくことを歓ぶ美意識になる。

エコだサステイナブルだと連呼されて心地よく感じないのは、それが西洋的思想だからではないか。西洋にどっぷり浸って、その取り組みを日本に広めようと躍起になっていた私でも、心の底では何かが違うって分かっていたんじゃないか。そんなことを考えさせられました。